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[〖SWITCH〗] [2024年7月18日発売予定]ミストニアの翅望 -The Lost Delight-【复仇题材】[2/19更新]

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发表于 2023-9-11 11:53:33 |阅读模式
RVZMNkM=DEZUC8
【乙女向】
类型: 女性向け恋愛ADV
发售日期: 2024-07-18
官方网站: https://www.otomate.jp/mistonia/
制作公司:
原画: 清白かりん
剧本:
本帖最后由 亞莎 于 2024-7-23 14:57 编辑
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]
2024/2/19
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]スペシャル「ショートストーリー」追加
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j][j]DEZUC8 RJ0HKA[/j]
ライナス編
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]――グランド・アルビオン、首都ローアンにて
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j][j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]
「で、ライナはいよいよウォードのご当主様ってわけか!」[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]
「いや、まだだよ。博覧会を成功させるのが当主になるための課題のひとつってところかな」[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]
ライナスは昼間からパブに集う荒くれ者たちとのんびりビールを酌み交わしていた。これは彼にとって仕事の合間の息抜きでもあるが、同時に反女王派に関する情報収集をするという目的もある
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]「しっかしお前が次期当主様ねえ……最初にここへ来た時ゃ、まだまだちみっこいガキんちょだったのに。ああいや、今でも見た目はうちのやんちゃ坊主とあんま変わんねえなあ」[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]
「あのさぁ、そのやんちゃ坊主って確か五歳だったよね? これでも俺、結構頼りになる次期当主様なんだけど?」[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]
軽口を叩き合ったあと、ライナスは愛嬌のある目で男たちを見回した[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]「ところで前にこの辺りじゃ見かけないようなやつがうろついてたって言ってたよね? あれってどうなった?」
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]「ああ、そういや最近見てねえが、昨日ひとつ向こうの通りで――」
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]彼らの話に愛想よく耳を傾けながら、ライナスは聞きだした話を素早く頭の中でまとめる
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]やがてパブから出たライナスの元へ、音もなくひとりの男が近づいてきた
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j][j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]
「……ライナス様。奴らのアジトを見つけました。マークしていた人物が入るのを確認しています」
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]「了解、すぐに行く」
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]エデンにほど近い路地の入口で、ライナスは足を止める。最近追っていた反体制記事を書く新聞社のアジトがここにある、というのが彼の部下が上げてきた報告だった
[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]「あの建物です。路地の出入り口にウォードの者を配置済みですが、踏み込みますか?」
[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]「いや、今はまだ泳がせておこう。捕まえるのは決定的な証拠が出た瞬間――そうだな、たぶん五家がローアンに揃ったあたりで奴らは動く。その時を狙って一網打尽にする」
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]冷めた目で答えてから、ライナスは少しだけ表情を和らげて彼の部下を見た[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]「ひとまずご苦労様。これからしばらくは交代で見張りを置いてくれると助かるよ」[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]
「承知しました――では、他の者にも伝えてまいります」
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j][j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]
部下が去って行くと、ライナスは近くの壁に背中を預けてため息をついた
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j][j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
(ここの匂いは嫌いだ。陛下への嫌悪、悪態……憎しみの感情がこびりついてるみたいで、むかむかする)
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j][j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
嫌なものを振り払うように目を閉じると、ライナスの瞼の裏に懐かしい森の風景が浮かんでくる。温かな木漏れ日を浴びながら、『あの子』が立っていて――
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j][j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]
「……っ! はぁ。こんなところで寝るなよ、ライナス=ウォード」
[j]DEZUC8 RJ0HKA[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]パッと目を開けたライナスは自分に対して悪態をつくと、路地に背を向けて歩き出した

[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]2024/2/13
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]システム 公開/ スペシャル「ショートストーリー」追加[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422093554.png

[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]
アルフレッド編[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]
社交シーズンになり、ローアンへやってきたアルフレッドはまず王宮へ顔を出したが、その目的は女王への謁見ではなかった[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]「アルフレッド卿、こちらへいらしていたのですな。ということは、クレスウェルに連なる方々も既にローアンへ?」
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]「ええ、恐らくは。バーンスタインの方々も早々に到着されていると聞いていますが、卿はもうエドマンド卿にはお会いになられましたか?」[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]話しかけてきた男がバーンスタインの傍流に当たる貴族だと気づいて話を振ると、彼は延々とバーンスタインがいかに優れているかを語った後に、憐みの視線をアルフレッドへ向けた
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]「たしかクレスウェルの傍流にあたる家のひとつが、跡取りになりそうな力の持ち主がいないと悩まれているとか。アルフレッド卿もさぞ悩ましいことでしょう」
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j](そういうあなたも大した力を持っていないだろうに)
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]いかにも妖精としての力の強さを重視するバーンスタインらしい態度だと辟易しながらも、アルフレッドは無難な受け答えで会話を終わらせた
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j](多少なりとも有益な情報を拾えるかとも思ったが。上層階級は相変わらずという認識で間違いなさそうだな)
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j][j]DEZUC8 RJ0HK5[/j]
他にも数人と話したあとでそう結論付けたアルフレッドは、ある場所へ向かうため王宮を後にした
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]一度タウンハウスへ戻って着替えたアルフレッドは、ある場所へ向かうためローアンの街を歩いていた。普段からよくローアンへ来ているライナスや、郊外に邸をかまえるエドワード、そして良くも悪くも目立つアスコットなどとは違い、アルフレッドの容姿は街のヒトビトに一目でクレスウェルの当主だと気づかれるほど認識されているわけではない
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]にも関わらず、今の彼はすぐに彼だとは認識されにくい装いを選んでいた
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j][j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]
(既に他家が……特にライナスが来ているかもしれないからな。気づかれずに越したことはない)
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]アルフレッドの視線は賑わう大通りではなく、そこから伸びる暗い路地の方へ向けられる
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]道行くヒトの中に見知った人物がいるのを見つけたアルフレッドは自然な足取りでそちらへ移動した
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]その人物と距離をとったまま歩くと、アルフレッドは『エデンオブローアン』――通称『エデン』と呼ばれる地区まで進み、やがてあるひとつの建物の前で足を止める[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j](あまり派手に動くと気取られるな。となると気休め程度のことしかできないが……)[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]アルフレッドがひび割れた壁に手をつき何事かを呟くと、その建物は一瞬淡い光を帯びるが瞬きの間に光は消えた[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j](……動き出すのは、もう少し後だ)
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK5[/j]全てが明るみになっても構わないその時が来るまではと自分を戒めて、アルフレッドは素早くエデンを立ち去った
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]
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[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]2024/2/5
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]ギャラリー 公開/ スペシャル「ショートストーリー」追加[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]
cg10.jpg
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKA[/j](それにさっきの態度はなんだったんだろう
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]――もしかしてヒト嫌い以外にも、私を近づけたくない理由がある……?)
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]ルーカス
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]「……」
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]苛立ったようにため息をひとつつくと、ルーカスは椅子から立ち上がり、私に近づいた
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]背後には扉
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]すぐ目の前にはルーカスが立ちはだかる
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]逃げ場のない状況に気づき、緊張で身体がこわばった[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]
ルーカス[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j]
「お前もこの家の噂くらいは知ってるだろう
[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]……ここにいれば、恐ろしいめにあうかもな」
[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j]息がかかりそうな位の至近距離で、深い紫色の瞳が二つ、私を見据えている
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]彼の指先が伸びてきて、頬に触れた
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]冷たい感触が肌をなぞる[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]「……!」
[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j](『ウィル・オ・ウィスプは火を使って死者を操る』そうゴネリルが言っていた)
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j](サリヴァン家の兄弟同士が狂って殺し合いをした[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]
それを操っていたのは、このヒトだと――)
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]
cg11.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
「心にもないことを仰っしゃらないでください」[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]
自分でも驚くぐらい、冷たい声が出た
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]そんな私をさして驚いた様子もなく、アスコットが見つめる[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]
アスコット
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]「おや、どうしてそんなことを言うのかな
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]君の目には私がそんなにも冷血漢に見えて――」[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]
「――先程
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]あの女(xing)を見て、笑っておられましたね?」[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]
遮るように告げれば
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]アスコット[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]
「…………」[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]
アスコットが感情の読めない笑みのまま、押し黙る
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]けれど――対峙する私が視線をそらさないのを察した瞬間[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
アスコット
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]「――ははっ、見られてしまったか」[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]
おもむろに口元に手をやり、アスコットはもはや愉悦を隠さず、歪んだ笑みを浮かべた
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]アスコット[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
「つい、ね。笑いがこぼれてしまったんだよ
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]あそこまで錯乱した女(xing)も久しぶりだったから」
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]心底楽しそうに笑うアスコットに私は背筋に冷たいものが走りながらもまっすぐにその瞳を見つめ返す
cg12.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]使用人[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
「お前はこちらを見なかったかもしれないが、こちらはしっかりと顔を見ている」
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]使用人
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]「あの夜、ローアンの路地裏にいただろう
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]目撃者には……消えてもらう」[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]!」
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j](なら、この男は翅狩りの……?)
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]驚きに目を見開く私へ、男がいっきに距離をつめてくる
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]しかし男の手が届く前に、黒い影が素早く私たちの間に滑り込んできた
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]ジョン
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]「……どこの誰だか知らないが、お嬢に手を出すなら容赦はしない」
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]「ジョン……」
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]廊下に出る直前、目が合った気がしたので恐らくついてきてくれているだろうとは思っていたのだが――[j]DEZUC8 RJ0HKA[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
実際にこうして庇ってもらえると、ほっとして力が抜けそうになる[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]そんな私に気づいたのか、ジョンは一瞬だけ私へ視線を寄越し――
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]ジョン
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]「…………」
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]
(『安心しろ』、か)
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]声は出さずに、素早く唇を動かす
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]それは私でなければ読み取れないぐらいの速度での囁きで
[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j][j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]
いつも通りと言えばいつも通りのジョンの振舞いに心から落ち着くことができた
[j]DEZUC8 RJ0HK5[/j]ジョン[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
「答えてもらおう。お前は誰だ?」
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]
エドワード編
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]社交シーズンが始まり、五家の誰よりも早くローアン郊外の邸へ戻ったエドワードは久しぶりの街を散策していた[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j](以前と変わらない活気だ。道行くヒトビトの表情も明るく見えるけれど……)
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j][j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]
「今夜は霧が濃くなりそうだわ……ね、早く帰りましょう」
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]「そうね。最近ますます物騒になってきているし――」[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]すれ違った女(xing)たちの会話が耳に入り、エドワードは眉をひそめる
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j](不穏な気配が漂っていると感じたのは、気のせいではなさそうだ)
[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]数年前からローアンを騒がせている【翅狩り】がこのところ増えているという噂はエドワードの耳にも届いていた。しかし被害者は【半混児】と揶揄される力の弱い半妖精ばかりだったので、女王を含めこの國の大半の者は我が事のようには考えておらず、ただ物騒だと騒ぐだけだ[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j](翅を狩られる……それはどれほどの恐怖と苦痛だろう。どんな立場の誰であっても、そのような仕打ちを受けていいわけがない)[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
このタイミングでローアンへ戻ってきたからには、自分が事件の解決に向けて動くべきではないのか。きつく唇を噛みしめながらエドワードが義憤に駆られていると――[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]「おい、待てっ……!」
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]少し離れた通りから聞こえてきた怒号に、エドワードは迷わず駆け出した[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]
エドワードが駆け付けると、露店が並ぶ通りの一角で果物を積んだワゴンが倒れ中身が散乱していた
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j][j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]
「……物取りにやられましたか?」[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]
「ああ、ワゴンを倒されてその隙に……って、あんたは――」
[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]店主らしき男(xing)にエドワードが話しかけると、彼はぎょっとしたように固まった
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]「通りすがりの者です。片付けるのを手伝いましょう」[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
「いやいやいや! あんたあれだろ、あのバーンスタインの坊ちゃんだろ? そんなおヒトに片付けなんてさせるわけには……」[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]
「國を預かるバーンスタインの者だからこそ、手伝わせてください。果物を盗ったのはどのようなヒトだったのでしょうか」
[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]エドワードが柔らかく尋ねると、とたんに男(xing)は苦虫を嚙み潰したような顔になる
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]「どんなも何も……ありゃあエデンに住み着いてる半混児ですよ。ったく、あんな奴らまとめて牢屋に放り込んじまえばいいのに……」
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]そう言って地面に転がった売り物を拾い集める男(xing)に隠れ、エドワードは小さくため息をついた
[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j](これが今のローアン……いや、グランド・アルビオンの現状か)
[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]被害を受けたとはいえ当たり前のように半混児全てを否定するような発言をする男(xing)を、エドワードは責めることはせず――代わりに潰れたリンゴを手に取った[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]「私に弁償させてください。この國に住む全てのヒトに対して責任を負うのが、貴族の務めですから」
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j](そう、全てのヒトだ。誰ひとりとして取りこぼしたくはない)
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]顔を上げたエドワードの視線の先には、エデンへと続く通りが見えていた
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]
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2024/1/29
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]ギャラリー 公開
[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]
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[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]みんなに言われたように、買い出しついでに息抜きのため本屋に立ち寄る――表向きは[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]
本屋の中には先客が一人だけ
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]この客に会うことこそが、私の目的だった
[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j]ジョン
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]「それで首尾は?」
[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]
「いまのところ怪しまれては――いない」
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]ジョン
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]「『怪しまれてはいないが、やらかした』って間だな」
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]
「好きなように捉えてもらって、いいわ
[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]でも大きなへまはしてない。本当よ?」
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]先客――ジョンの隣にさり気なく立ち、お互いに本を選ぶフリをしながら、小声で言葉を交わす[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]視線すら送っていないのに、ジョンがどんな表情をしているのか私には手に取るようにわかった[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]
「……呆れてるでしょ」
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]ジョン[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]
「違う。心配してる」
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]ジョンの心配(xing)は今に始まったことじゃないけれど、彼の言葉には気遣う響きが含まれていて思わずちらりと彼のほうを見てしまう[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]2024/1/22[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
スペシャル「ショートストーリー」公開
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
ルーカス編[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]
サリヴァン家の領地・ヘルセスタンの邸でルーカスは届いた手紙を忌々し気に見つめた
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]それは今年から五家の取りまとめ役となったエドワードからのもので、要約するとローアンにはいつ頃来られるのかという催促の文言が書かれていた。すでに社交シーズンを迎えていることはルーカスも重々承知していたが、博覧会という面倒事を抱えた今年は特に腰が重く感じる
[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j](別にここが好きなわけじゃない。でも、あの邸は――)
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]ローアンのタウンハウスに比べればこちらの方がいくらかマシというのは疑いの余地もないが、そろそろ引き延ばすのも限界
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]そう認めないわけにもいかず、ルーカスはのろのろと支度を始めた
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]といっても『サリヴァン家の次期当主』の体裁を保つための荷造りは既に執事が整えているので、必要なのはルーカスが個人的にローアンまで持っていきたいと思うものの準備だけだった
[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]愛着と執着・懐古と後悔の念がないまぜになった気持ちを抱えながらルーカスは本や、布で包んだ大きな板――のような彼にとっては大切な荷物をワゴンへ積んでいく。執事に出立の意思を告げると箱馬車の待つ場所までルーカスは自分で荷物を運んだ
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j](今年は恐らく……女王の顔を見る機会も増える)[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]馬車に乗り込んだルーカスは   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   鬱な物思いから逃れるようにぎゅっと目を閉じ、御者へ命じた
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]「出してくれ……ローアンへ」[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]
憂鬱な長旅の末ローアンへ到着すると、ルーカスの気持ちはますます沈んだ
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]馬車の窓からは活気あふれる街並みと笑いながら通り過ぎていく華やかなヒトビトが見えたが、もちろんそれらは彼の気持ちを浮き立たせはしなかった
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]あらかじめ邸へ向かう前に回り道するよう御者へ命じていた街の郊外のある場所へ差し掛かると、ルーカスはようやく僅かばかりの安らぎを得る[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j](こんな場所で安堵の息をつくのは僕ぐらいだろうな……)
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j][j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]
しかし今は馬車を降りるわけにはいかず、その場所を横目に眺めながらルーカスは因縁の邸へと向かった
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]到着したサリヴァン家のタウンハウスで、ルーカスは独りきりだった。どこかに執事はいる。それはわかっているが、彼は頑なに自分は独りだと考える[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
にも拘わらず――ルーカスは耳を塞いだ
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j][j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]
「うるさい」
[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]耳を塞いでも。目を閉じても。彼は独りなのに独りになれない
[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j][j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]
(……ヒトは嫌いだ。生きていようが……死んでいようが、誰もかれも醜く汚い。もしすべての存在が彼らのようだったなら)[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]持ってきた荷物の中から1冊の画集を取り出したルーカスは、そこに描かれた純妖精の姿を憧れをもって見つめた
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j](いや、わかってる。一番醜くて唾棄すべき存在は……自分だ)
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]深くため息をついたルーカスは、音を立てて画集を閉じた
[j]DEZUC8 RJ0HK5[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j][j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]
cg7.jpg
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j](おそらくくつろいでいる姿を見られたはず[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
……いまさら説得力皆無だわ)
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]「いえ……下りられますが、気持ちがいいのでしばらくここにいようかと思っていたところでした」
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]正直に答えると、エドワードはたちまち破顔した
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]「ふ……はは
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]うん、たしかにすごく気持ちよさそうだ[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]
せっかくだから私も君に倣おうかな」
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]
「えっ?」
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]驚いているうちに、エドワードは木の幹へ足をかける
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]そしてあっという間に私の隣まで登ってきた
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]エドワード[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]
「君が木登りできるとは知らなかった
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]……まさかこの場所を発見されるとも思わなかったな」
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]
「この場所というのは、いまいるここ、ということでしょうか……?」
[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]怪しみながら尋ねると、エドワードは嬉しそうに目を細めた[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]
エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]「そう。子供の頃、ここは私のお気に入りの隠れ家だったんだよ
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]ニックや……父上に叱られた時はよく避難していた」
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]「ここにあがると、風が慰めてくれるような気持ちになったものだ。大丈夫、元気を出してってね」[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]
その言葉通り、彼の頭を優しくなでるように風が吹いてエドワードは気持ちよさそうに目を閉じる
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]
cg8.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]アルフレッド[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]
「……」
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]アプローズ[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
「答えて、アルフレッド=クレスウェル!」
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]アルフレッド
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]「……それは」[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
一瞬だけ、口元を引き結んだあと、決然とした眼差しでアルフレッドは私に答えを告げた[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]
アルフレッド
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]「私だ」
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]瞬間、目の前が真っ赤に染まった
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]アプローズ
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]「っ!」[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
本能的にナイフをアルフレッドの喉に突きつけていた
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]その切っ先が彼の肌にかすかに触れる
[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]アプローズ
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]「私の……私の家族に何をしたの!」
[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
cg9.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j](……どうして私、このヒトとお酒を飲んでいるのかしら)
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]ライナス
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]「あ、あのー……?」
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]
「……なんですか?」
[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]ライナス
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]「なんですかって……えっと、ちょっと近くない?」
[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j]指摘されてようやく彼の息が触れるくらいの距離で顔を覗き込んでいることに気づいた[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]
いつもの私ならすぐに身を引くところだが――
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]「近くないとライナス様が見られないので
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]、あなたを観察してみたくなったんです」
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]ライナス
[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]「え……」
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]なぜか堂々と主張してしまった
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j](……私、何を言っているのかしら[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
たしかに彼のことを探ろうとは思っていたけれど、これはちょっと違うような)
[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]そう思いながらも、一度覗き込んでしまうと目が離せなくなる[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]やや丸みを帯びた目が彼の顔の中で一番目立つパーツで琥珀色の瞳はいつも楽し気に踊っている
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]それでいて鋭い光が掠めることもあるから不思議だ
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]よく動く口は笑っていることが多かった
[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]彼が歯を見せて笑うと、急に明るい陽射しの元へ放り出されたような気持ちになる
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]2024/1/19[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]
キーワード「4つの事件」追加/ システム 公開[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]
system_name.jpg
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]
名前入力画面
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]本作では名前入力に「本名」と「偽名」が存在します
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]邸に潜入する主人公は、自身が生き残りであることを悟られないように名前を偽り、メイドとしての日々を過ごすことになります
[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]「本名」の画面では、主人公の変装を解いた本来の姿が……
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]デフォルト名のままゲームを開始すると、キャラクターがボイス付きで名前を呼んでくれます
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]
system_adv2.jpg
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]
ADV画面
[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]ユーザーが快適にゲームをプレイできるように、クイックセーブ、クイックロード、履歴確認、既読スキップ、未読スキップ、オートモードなど、オトメイトの基本システムを搭載しています[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]
system_sentaku.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]ADV画面選択肢[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]
本作の共通ルートでは、メイドとして信頼度をあげると愛キャッチが表示されます[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
一定以上の信頼を得られない場合、悲惨な結末を迎えることになります
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]
フローチャート画面
[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j] system_chart.jpg
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]
シナリオ進行状況の確認ができます。また、解放済みのシナリオへ移動することもできます
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
オプション画面
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j] option.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]ゲームの様々な設定をユーザー好みに変更可能です
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]
2023/12/25
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]世界観 公開[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422092458(1).png
22_202422092458(1).png
_202422092458(1).png

[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]2023/12/18[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]
サブキャラクター 公開/ BGM 公開
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242207496.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422074935.png
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242207506.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242208227.png

[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422082258.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422082651.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242208275.png

[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422082719.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422082733.png
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422082816.png
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242208308.png

[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]2023/12/11[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]
ギャラリー 公開[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]
cg0.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]アルフレッド[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]
「……こんなところで何をしているんだ」
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HJR[/j]「私たちの説明をする前に……、ルーカスさん、逃亡しようとしていたんですか?」
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
(逃亡……)
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]アルフレッド[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]
「ああ。ちょうど私が戻って来た時に、御者へ自分の邸まで馬車を走らせるように頼んでいる様子だった」
[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]アルフレッド[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]
「朝ならともかく、もうすぐ日も暮れる[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
これは今日中に戻るつもりがなさそうだと判断して連れ戻した」
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]「それは……さすがに困りますね
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]これから会議を再開するのでいてもらわなければ」[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]
ルーカス
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]「……ふん。小姑かお前らは」
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]アルフレッド[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]
「聞こえているぞ
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]それで、そちらは何があったんだ?」
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]ライナス
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]「えーっと、アスコットさんが俺と彼女の仲を疑ってそれを否定したら、今度はエドと彼女の仲を疑って[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]
結果、アスコットさんがエドから怒られてます」[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
(……これは巻き込まれ損な気がしてきた)
[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]心の中で無の境地に至りながら顔には出さない
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]そんな私に誰も気づく様子もなく話は進む
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]アスコット
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]「うーん、間違ってないけど私の聞こえが著しく悪いなあ」
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j][j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j]
cg1.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]ほっとしたのも束の間。設置の仕方が甘かったのか、本を戻し終えたとたんに脚立がぐらりと揺れる
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]
(落ちる……! けど、これくらいなら――)[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]
受け身を取れば怪我もしない高さだと、動こうとした矢先――[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]?)[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]「大丈夫?」[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]
次の瞬間、私は温かい腕の中にいた
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]突然のことにいま何が起きているのか、状況が掴めない――
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]となったほうがいっそ良かったのだけれど[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]
そうなるには難しいくらい、私と彼は間近で見つめ合っていた[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
彼――エドワードと
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]どうやら私は脚立から落ちたところを、大変不本意だが彼に抱きとめられたようだ[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]
エドワード
[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]「……間に合って良かった[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]
脚立ごと君が倒れそうになっているのを見て焦ったよ」[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]「ええ、あの。ありがとうございます[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]
……エドワード様」
[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j](自分でどうにかできたなんて言うわけにはいかない)[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j](か弱く、無害なメイドだと見られたほうがやりやすいに決まってる……けど……)
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]ローズ[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]
(か弱いメイドは、こういう時にどんな反応をするのが正解なの……?)[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]
cg2.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]!」[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
フィリップが2階から下りるよりも早く書類の山は無常にもバランスを崩し――階段の下[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]
玄関ホール目掛けてハラハラと落ちていく
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]1階にいた私の頭にも何枚もの紙が落ちてきたけれど、舞い散る紙吹雪の中に、ふと自分以外の誰かがいることに気づいた[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
第一印象は――気難しそうなヒト
[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]もっともこの状況でにこやかなほうがおかしいとも言える[j]DEZUC8 RJ0HKG[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]
でも状況を差し引いても、目の前の男(xing)は不機嫌そうで微笑んだことがないようにすら見えた
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]「なんだ、これは」
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j]! 申し訳ございません
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]運ぶ途中の書類を2階から落としてしまったようで――」
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]口を開いたあとで遅まきながら気づく
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]このヒトはバーンスタイン邸の者ではない[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]
そして今日はアルフレッドとライナスが来る日
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j](……もしかして)
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]ゴネリルから聞いた情報を引っ張り出して考えてみる[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]
お世辞にも愛想がいいとは言えない、厳しい顔つき[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
とっつきにくいという言葉がぴったりなこの男(xing)は――
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]「アルフレッド=クレスウェル様でしょうか」
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]アルフレッド
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]「そうだ。案内も待たずに入って悪かったな[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]
……しかし何度もここへは来ているが、こんな出迎えを受けるのは初めてだ」
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]
cg3.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]8年前の出来事に関わる重要な人物なのかもしれない
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]最大限の警戒心を持って、その顔を覗き込む[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]でも私の目に飛び込んできたのは、警戒したのが馬鹿だったと感じるくらいに平和な寝顔だった
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]太陽の光を気持ちよさそうに浴びながら、体を丸めてすやすやと寝息を立てる青年は、いっこうに起きる気配がない[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j](……毒気を抜かれる、間抜けな顔
[j]DEZUC8 RJ0HL6[/j]無防備で、日向ぼっこしてる動物みたい)
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]そうまるで――
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]「犬に似てる」[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
自分の口からこぼれた言葉なのにストンと収まる
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]普通なら日向ぼっこする動物なら猫を連想しそうな気がするが、なぜだろう。犬、がしっくりきた
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]これも思い出したいこととは違うと考えながらも呟いた瞬間、なんの前触れもなく眠っていた青年がパチリと目を開けた[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j]
ライナス[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]
「……君は誰?」[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
!」
[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]気づいた時には、伸びてきた腕に絡めとられ寝ている彼と間近で見つめ合っていた
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j][j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j]
cg4.jpg
[j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j](無言……? 怒っているのでは、ないの?)
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]廊下で見せたのと同じ勢いで怒鳴られると覚悟していたのに、なぜか彼は一言も発さず、考え込むような素振りを見せている
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]「あの……本当に申し訳ございませんでした
[j]DEZUC8 RJ0HLE[/j]もしよろしければ、紅茶を淹れましたのでお召し上がりください――」[j]DEZUC8 RJ0HL4[/j]
沈黙に耐えかね、再度の謝罪を告げると踵を返す[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
しかし部屋を出ようとした時、突如それは起こった
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j][j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]
肩に鈍い衝撃が走る[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]
ルーカスに掴まれたのだと気づいた頃には彼の手によって体の向きを変えられていた[j]DEZUC8 RJ0HJY[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j]
「っ――」[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]
ルーカス
[j]DEZUC8 RJ0HK9[/j]「お前は……――」
[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]肩を掴む手の強さと同じくらい、彼の視線からは痛いほどの意志を感じる[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
伏し目がちだった目は見開かれ、こんな時だというのに、彼が意外と澄んだ目をしていることに気がつかされた
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j](……いったいなんなの)
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]目は雄弁に何かを語ろうとしているのに、それでも私には彼が何を言おうとしているのかはわからない
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j][j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]
言葉で、話してくれないことには
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j]
cg5.jpg

[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]箒と塵取りを手にした私は、どう見ても案内役のメイドではない[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]
にもかかわらず、アスコットは私の前で足を止めた
[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j]アスコット
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]「こんにちは、美しいお嬢さん」[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]
そう言って私の顔を覗き込もうとした彼の瞳の色は赤とも紫とも見え、ヒトを惑わすような怪しい魅力を放っていたけれど[j]DEZUC8 RJ0HL2[/j]
ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j](急に、色が濃くなった?)[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j]
ふいに違和感を覚え、目を瞬く。すると――
[j]DEZUC8 RJ0HKA[/j]アスコット[j]DEZUC8 RJ0HK5[/j]
「っ――?」
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]アスコットは何かに弾かれたように、身を起こした
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]アスコット
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]「……なるほど。美しい花には棘が隠されていたか」[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]
ローズ[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]
(……このヒトは、何を言っているの)
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]彼の言動に不審なものしか感じず、じりじりと後ずさる。失礼になるのを承知で逃げようかと考えていると
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]それよりも早く、伸びてきたアスコットの手に捕まえられてしまった
[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j]ローズ
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]! 油断した[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]
まさか、彼も私を不審に思って……?)
[j]DEZUC8 RJ0HLD[/j]アスコットの口元には相変わらず微笑みが浮かんでいたが、瞳は妙に熱っぽく、探るように私を見つめてくる
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK4[/j]次に何を言われるのかと身を固くしていると、アスコットはふわりと私の手を持ち上げた
[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]
2023/11/27
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]主題歌情報 公開/パッケージイラスト 公開[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
主題歌
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKY[/j]「a flavor of the moment」
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]作詞:矢野達也、モリタコータ
[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j]作曲:矢野達也
[j]DEZUC8 RJ0HK6[/j]編曲:Tak Miyazawa
[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]コーラス:KOCHO
[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]歌:FRAM
[j]DEZUC8 RJ0HL0[/j]
package.png

[j]DEZUC8 RJ0HKT[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]2023/11/20
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]公式サイト 公開
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK2[/j] keyimg(1).jpg

[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HLF[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242206599(1).png

[j]DEZUC8 RJ0HKF[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422072219.png

[j]DEZUC8 RJ0HKZ[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422073158.png

[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422073223.png
[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422074550.png

[j]DEZUC8 RJ0HKP[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422074612.png

[j]DEZUC8 RJ0HKI[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_202422074626.png

[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j] 『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』_20242207477.png

[j]DEZUC8 RJ0HKV[/j]-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HL7[/j]                               
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[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]・タイトル名:ミストニアの翅望 -The Lost Delight-
[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]・ジャンル:女(xing)向け恋愛ADV
[j]DEZUC8 RJ0HKW[/j]・キーワード:原画:清白かりん、ディレクター:関 真央
[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]・キャッチ:誰にも譲らない―これは私だけの復讐劇<<ものがたり>>[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]
・参加キャスト:田丸篤志、梅原裕一郎、梅田修一朗、鈴木崚汰、福山 潤、白井悠介 ほか
[j]DEZUC8 RJ0HKH[/j]・タイトル概要:妖精の血を引く者たちが織り成す 愛と執着、想いのおとぎ話
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]・ハード:Nintendo Switch/Nintendo Switch Lite[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]
・発売日:2024年発売予定
[j]DEZUC8 RJ0HLB[/j]・コピーライト:(C)IDEA FACTORY
[j]DEZUC8 RJ0HL1[/j]・公式SNS:https://twitter.com/Misuto_otomate
[j]DEZUC8 RJ0HKS[/j]・ティザームービー:https://youtu.be/4uhYoLBjn9E
[j]DEZUC8 RJ0HKX[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJT[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HK1[/j]继承了妖精之血的人们所编织的,关于爱、执着,以及思绪纷飞的童话
[j]DEZUC8 RJ0HKB[/j]一边是妖精之血的童话色彩浓厚,一边是貌似现实题材的复仇主题[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
有点割裂,不过组合起来倒是挺有意思的
[j]DEZUC8 RJ0HJW[/j]
ミルトニア | Miltonia
[j]DEZUC8 RJ0HKR[/j]
[j]DEZUC8 RJ0HKC[/j]ミルトニア(Miltonia)は、南米のコロンビア、エクアドルなどアンデス山系の高地原産で、ラン科ミルトニア属の多年草です。高温多湿に弱いです。パンジーに似た大輪の花を咲かせます。1本の花茎に1個~数個の花が付きます。 唇弁は、大きく、平らで、斑が入っています。原種とその改良品種のベキシラリア系が出廻っています[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
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一般名:ミルトニア(Miltonia)、学名:Miltonia、別名:パンジーオーキッズ(Pansy orchid)、分類名:植物界被子植物単子葉葉類キジカクシ目ラン科ミルトニア属、偽鱗茎:3~5 cm、葉長:15~20 cm、花色:桃 ・白 ・薄黄 ・紅、原産地:南米のコロンビア、エクアドルなどアンデス山系の高地(園芸品種)、草丈:20~30 cm、花径:5~10 cm、開花期:不定期(3月下旬~7月が最盛期)

[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]堇花兰,兰科的一种,喜欢低温干燥环境
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]应该和主角故乡传说有点联系
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j][j]DEZUC8 RJ0HJZ[/j]
翅望 读作:“希望”写作“翅望”
[j]DEZUC8 RJ0HL8[/j]女主角幼年生活在平和的小村庄,结果村子被灭,一无所有[j]DEZUC8 RJ0HKD[/j]
8年后进入伯爵家豪宅变装女仆,踏上复仇之路
[j]DEZUC8 RJ0HKE[/j]看概要是挺王道的复仇故事啊[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]
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[j]DEZUC8 RJ0HK0[/j]女主角萝丝眼镜娘女仆,大概是妖精血统
[j]DEZUC8 RJ0HLA[/j]这个世界观内也分纯血妖精和混血吗[j]DEZUC8 RJ0HKK[/j]
看起来女主是纯血血统,所以有翅膀吗
[j]DEZUC8 RJ0HKA[/j][j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]六位攻略角色[j]DEZUC8 RJ0HJX[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HK7[/j]

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[j]DEZUC8 RJ0HJS[/j]福山的角色有意思,有种有城府的设定
[j]DEZUC8 RJ0HKM[/j]白井的角色是本不应该存在的万能仆人,也是妖精之血的后人吗
[j]DEZUC8 RJ0HL3[/j][j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]
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[j]DEZUC8 RJ0HJV[/j]
原画:清白かりん到N9的高仿时期到明治活劇(上色真的超级舒服),真的进步很多
[j]DEZUC8 RJ0HK3[/j]但这里怎么感觉回到《Cendrillon palikA》时期了
[j]DEZUC8 RJ0HKU[/j]是风格   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   吗?希望这次是个好剧本啊
RVZMNkM=
发表于 2023-9-14 19:10:45
这部我真的很感兴趣,属于看到情报的时候最感兴趣的一部了[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]
一个是眼镜女仆实在是很难抗拒,还有就是复仇题材……emmm日本人写复仇说老实话我实在是不敢报什么期望
[j]DEZUC8 RJ0HL5[/j]且这作也没有公布剧本,很难判定最终呈现会是什么样的[j]DEZUC8 RJ0HKJ[/j]
希望清白老师这次运气好点,能搭配上好剧本……平庸都行,别再给烂剧本陪跑了……
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RVZMNkM=
发表于 2023-9-17 12:11:03
这作画风好华丽啊,是这几作我最喜欢的,上色风格也好梦幻[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]
虽然复仇题材很感兴趣,但是就怕呕吐妹驾驭不了这类,担心会写得很儿戏……
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RVZMNkM=
发表于 2023-9-17 16:07:54
每个人有自己的色系炒鸡喜欢啊
[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]希望是真的复仇剧情啊,不要像之前玩过的想去复仇但是太善良了根本下不了手啊..
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d
RVZMNkM=
发表于 2023-10-1 20:15:55
本帖最后由 圓球 于 2023-10-2 05:26 编辑 [j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]

[j]DEZUC8 RJ0HK8[/j]哈哈...不會再被O社騙了...[j]DEZUC8 RJ0HLC[/j]
這幾年他們家超愛搞無止境的絕望/悲劇路線,
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j]但大部分時候就只是很噱頭(xing)的淺層刻畫...[j]DEZUC8 RJ0HKQ[/j]
那種為了造作的壯烈而產生的滑稽式悲慘風格...真的是把人當白痴.
[j]DEZUC8 RJ0HKO[/j]這作最吸引的設定就是來復仇的眼鏡女僕主角太我菜w
[j]DEZUC8 RJ0HKN[/j]前提是劇本師真的會把復讐定位進行到底....
[j]DEZUC8 RJ0HKL[/j]但大家都知道的...這是O社,八成又是被動搖的感化結局w
[j]DEZUC8 RJ0HL9[/j](不是的話真的是奇蹟.)
[j]DEZUC8 RJ0HJU[/j]其他攻略角色目前公佈的介紹,個人感受上充滿了懷舊風味的定番氣息..
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