様々な文化と価値観が日本に入り、人々も世間も混沌としていた時代。
そんな時代において、人気・実力共に傑出しながらも、悩乱を抱えた文豪達がいた。
ある者は己の生き様を、またある者は他人の生き様を、物語にして世に残した ――
園原藤村 (そのはらとうそん) と姪である貴方は
幼少期、ひとつ屋根の下で暮らしていた。
傍から見れば仲睦まじい兄妹であったが
幼い娘と恋人のように振る舞う藤村に対し
ただならぬ気配を感じた貴方の父は、ふたりを引き離してしまう。
月日は流れ、
お互い別々の人生を歩んでいたある日のこと。
生活に困窮していた父が、
作家になっていた弟・藤村を頼り
金銭と引き換えに貴方を差し出してしまったのだ。
事情を知らない貴方は
久しぶりの再会に胸を躍らせていたが、
幼少期の思い出に固執する
藤村の言動に違和感を感じ始める。
「…… やっと …… あの時の約束が果たせる ……」
逃げ場のない絶望的な状況の中、
貴方は藤村の歪な愛情に飲み込まれていく ――
『文豪達のカフネ』 シリーズ第二弾。
これは、狂気と執着で紡がれる愛と死の物語。
※この作品はフィクションであり、実在する人物・団体・地域・事件等とは一切関係ありません。
※作中、死を扱う描写がございます。嫌悪感のある方はご購入をお控えください。
≪キャスト≫
佐和真中
アニメイトオリジナル特典:
特典ドラマCD 「彼の人の心情」
具合が悪化し、薬を求めて園原の部屋を尋ねる貴方。
原稿に行き詰まる園原は貴方を組み敷き、
ついには自ら薬を摂取し始める。
「ねぇ、今度はお兄ちゃんを気持ちよくさせて …… ?」